その他(訳書など)
『底意地の悪い<他者>-迫害の現象学』(水声社)について
ジャック=アラン・ミレール監修、『底意地の悪い<他者>ー迫害の現象学』(Autre méchant, 2010, Navarin éditeur )の共訳書(森綾子・伊藤啓輔訳)が水声社より出版されました。
この本はフランスを中心とするラカン派精神分析家団体(AMP:世界精神分析協会)が主催した大き
な症例検討会のひとつ(2009年のもの)を、書き起こしたものです。パラノイア的な妄想傾向の強い人に対し、分析家たちがどのように取り組んでいるのか、約6つの症例が提示され、詳しく検討されています。
ラカン派の精神分析の実践、特に統合失調症へのアプローチに興味がある方などに、お勧めの本です。